インド短期滞在、旅行などで使えるキャッシュレス決済「cheq」
日本人にとってインドの電話番号・口座が不要なキャッシュレス決済は現状Cheqだけのようです。
こちらの記事では登録・チャージ方法を画像付きで解説します。
- インドのキャッシュレス決済の現状
- キャッシュレス決済の費用と登録方法(画像付き)
- お得なクーポンコード
インドのキャッシュレス決済について
現在世界人口No.1のインド。そのインドではキャッシュレス決済が急速に普及しています。
インドのキャッシュレス決済システムはUPI (United Payments Interface)と呼ばれ、インド国立決済公社(NPCI)によって2016年に導入されました。
Google Pay、Rupay、BHIM、Paytmなどキャッシュレス決済の種類は様々です。(日本にもたくさんの○○Payがあるのと同じですね)
そのキャッシュレス決済の決済件数が2023年には年間1000億回以上、決済総額は約3兆6000億円とのこと。
桁が多すぎて想像できませんが、昨年インドの人口が14.3億人に達したことを考えると、1人あたり年間70回(月々5~6回)利用され、月間平均3000億円も取引されていることになります。
1杯数10円のチャイから高額ショッピングまで、もはや現金時代は終わりキャッシュレスが主流になってきているのではないでしょうか。
しかもキャッシュレス決済であれば、当たり前ですがスマホ1つで決済が可能です。現金を準備する手間もなく、盗難リスクもない。クレジットカードと比べるとスキャミング対策にも効果的です。
しかしながら、日本人旅行者や短期出張者など現地の口座・電話番号がないと登録できない、という大きな障壁があります。
そこで今回ご紹介するのがCheqです!
初期手数料がかかる&実店舗でアクティベートが必要ではありますが、ストレスフリーに決済をすることができます。
キャッシュレス決済Cheqの登録方法
現地口座不要&電話番号不要のキャッシュレス決済アプリCheqをご紹介します。
Cheqは主に外国人用のキャッシュレス決済サービスのようです。オフィシャルサイトはこちら。
①アプリのダウンロード
アプリのダウンロードと手数料支払いまでは日本でも可能です!
まずはこちらからアプリをダウンロードしてください。
もしくはお使いのスマホのアプリストアから「Cheq」と入力すると出てきます。
②電話番号を入力
アプリを開くと電話番号を入力する欄がでますので、「日本」を選択し、ご自身の電話番号を入力します。
ここで注意なのは日本の国番号(+81)が頭につきますので、ご自身の電話番号の最初の0を除いた番号を入力してください。
例えば、+81-90-0000-0000のような形です。
③手数料を払う
次に、手数料を払います。2024年8月現在手数料は999ルピーです。
右下の「Pay Now」を押して次に進みます。
詳細画面です。1日に10万ルピー、月に30万ルピー、1回の取引は7万ルピーまでの制限があります。
支払いはクレジットカードが利用できます。ただし、VISA、MasterのみでAmexは利用できませんでした。
999ルピー、約1700円と少しお高いですが、現状これ以外手だてがないので支払います。。。
(+スキャミングや現金盗難防止と考えると、まぁ許容範囲ではあるかなと。。。)
以下の画面になったら事前登録は完了です。
④実店舗でアクティベート
実際にキャッシュレス決済が利用できるようになるには、実店舗に行ってアクティベート手続きが必要です。
(一応オプションに「自分の滞在先に来てもらう」というコマンドもあったのですが、今回は実店舗に行きました)
アクティベートは15分ほど、パスポートとeVISAのコピーが必要です。
店舗の場所はアプリ内から調べることができます。
また、困ったことがあればWhat’s upというチャットアプリ(日本でいうLINEみたいなアプリ)を利用して先方に質問も可能です。
英語に不安がある方は、事前にチャットで懸念点や質問を聞いておくのも良いですね!
下の写真が店舗。街角にぽつん・・・と立っているので「本当にここなのか・・・?」と不安になりつつ入店しました。
⑤アクティベートの確認
実店舗での手続き後、すぐに使用できるというわけではありません。
「1時間ほどで使えるようになるよ!」と言われたのですが、実際は3~4時間後に使えるようになりました。
他の方のブログを拝見すると30分程度という方もいらっしゃったので、ケースバイケースのようです。
とはいえ、私のように時間がかかる場合もありますので、アクティベートまで半日は余裕を見ておいた方がよいです。
アクティベートが完了すると以下のようにメールが届きます。これで完了です。
⑥チャージをしてみよう
さて、準備が整いましたので、ここから実際にチャージをしてみましょう。
アプリを開くと真ん中下の方に「Add Funds」とありますのでクリックします。
任意の金額を入れると以下のようなサマリーが出てきます。
1回のチャージに2.58%の手数料と税金がかかります。
1000ルピー(約1750円)チャージするのに30ルピー(約50円)かかる計算です。
クレジットカードで決済をして完了です!お疲れ様でした。
UPIを利用したスマートなショッピングをお楽しみください。
⑦ショッピングでの使用方法
実際の店舗に行くと、レジ横にQRコードがおいてある場合があります。
なければ「UPI?」と聞くとコードを出してくれます。
左下の「Scan QR」から読み取ると自動で金額入力画面に切り替わるので、金額を入力して支払いをします。
念のため、決済する前に金額を店員さんと確認しましょう!
その他注意点
さて、帰国するとなった際ですが、一応残金は現金にて返金が可能のようです。
しかし、再度実店舗に行って手続きが必要なようですので、おすすめしません。
帰国までに使いきれるようにバランスを見ながらチャージ&決済してください。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
旅行者でも使用可能なCheq、使いこなせればインドでの支払いもスムーズになりますね。
先方がおつりを持ち合わせているのか気にする必要も、クレジットカードのスキャミングを心配する必要もないので、とても便利になったなぁという印象です。
(筆者が初めてインドに来たのはUPI導入前でしたので・・・)
その他、インド渡航に向けて準備したほうが良いアイテムをこちらの記事でまとめておりますので、是非ご覧ください!
それでは、皆さん素敵なUPIライフをお楽しみください!
参考情報
インドの電子決済システム(UPI)、スリランカとモーリシャスでも利用可能に(JETRO/2024年2月15日)
インド人口、中国抜き世界最多に 今年半ばに14億2860万人=国連(BBC Japan/2023年4月20日)
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